ぽんの日記

京都に住む大学院生です。twitter:のゆたの(@noyutano) https://twitter.com/noyutano

雑感

永遠と自動手記人形

目に潤っときてしまったのは、エンドロールだった。ここは堪(こら)えられなかった。 『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -』公式サイト

京アニ放火事件をめぐる報道

報道を眺めていて気になったことをいくつか書く。個人的感情の部分はできるだけ排す。 表題で「報道」としたが、以下に書くように新聞報道が中心。テレビやウェブメディアを含めてすべて追えているわけではないし、SNSまでいくと良い意味でも悪い意味でも有…

山本寛『薄暮』

観てきた。 京都だと公開が7月12日からだったということで、今の時期になる。雰囲気的にミニシアターとかかなと思っていたので、Tジョイでポスターを見かけたときは少し意外だった。なんにせよ、京都で観られてよかった。 www.hakubo-movie.jp

松沢裕作『生きづらい明治社会』

岩波ジュニア新書だ。ですます調で語り口が柔らかで読みやすい。内容的にはジュニアである必要もない気がする。 生きづらい明治社会 不安と競争の時代 (岩波ジュニア新書) [ 松沢裕作 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 文庫・新書 > 新書 > その他ショップ…

濱口桂一郎『日本の労働法政策』

前著にあたる『労働法政策』が2004年。そこから『日本の労働法政策』まで14年経過しているわけだが、ページ数は520頁から1074頁と倍増しており、単に前著以降の動向を加えただけではないことが、その分厚さからわかる。しかし定価は安くなっている。 日本の…

出版とその時代性

出版の歴史を語るのはとても手に余るが、折角だから「文庫・新書の創刊のことば」を、辿って感じたことを記しておく。 その前に 啓蒙、解放、大衆化 混迷、激動、さまよえる現代人 情報化 児童書 武器、実践としての知 古典、原点回帰 「文庫・新書の創刊の…

文庫・新書の創刊のことば

文庫や新書のシリーズ・レーベルには、巻末に刊行の辞、創刊の言葉が掲載されているものがある。最近、そうした言葉を眺めるのがちょっとした個人的ブームになっている。 雑誌の創刊号マニアだという人もいるし、文庫のあとがきや解説・解題が好きだという人…

フィクションの肥大化

人はどうしてフィクションに夢中になれるのか。たかだか娯楽。下手すりゃ現実逃避。とはいえ考えてみれば宗教だって、ひとつのフィクションだ。神が人を創ったのではなく、人が神を作ったのだから。 近代以前の芸術なんて、だいたい宗教的モチーフが入ってる…

〈虚構〉と〈現実〉の差は、情報量の多寡に過ぎない

タイトルの文に対して、賛同や同意しているわけではない。むしろ私はそうではないと考えてきたように思う。しかし同時に感じるところがあるので、書き記しておきたい。〈虚構〉と〈現実〉の境界が薄らいでいくのは、もう突飛な考えではないのだろう。 〈虚構…

学術書は高いクセに……

私は読書していて、比較的よく誤植を見つけるほうだと思う。 論旨に影響のないレベルの誤植はそれほど気にすべきでないのかもしれないけれど、やはり目についてしまった以上は気になる。あえて間違って表記する芸当家もおられるのかもしれないが、基本的には…

「平成は戦争がなかった」

……という発言を時に耳にする。 「え?」と思ってしまうし、自分はとてもそのように言う気にはなれない。

見田宗介『現代社会はどこに向かうか』

現代社会はどこに向かうか 高原の見晴らしを切り開くこと (岩波新書) [ 見田宗介 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 文庫・新書 > 新書 > その他ショップ: 楽天ブックス価格: 820円 感動とは違うけれど、すごく腑に落ちた箇所があった。そう、目から鱗とい…

落合陽一『魔法の世紀』

落合氏の著書は初めて読む。著者にとっても初の単著。 こういう風に世界を見れるんだなというのが、読んでいるときの感触。 著者が寵児とされるのもなんとなくわかった気がする。 wakusei2nd.thebase.in

森本あんり『異端の時代』

なぜ著者は本書のタイトルを「異端の時代」としたか。 本書の枢奧というか、面白いのはキリスト教史を眺めていって、異端とはなにか、正統とはなにかを探っていくところにあると思う。 そういう宗教社会学の考察を素直に興味深いと思うのだけれど、「異端の…

『コードギアス 復活のルルーシュ』

見てきた。テレビシリーズをちゃんと見てないのに、楽しめたぞ。コードギアスって面白いんだな。 世界観よくわかっていないが、書いておく。

野村正實『「優良企業」でなぜ過労死・過労自殺が?』

第4章のところが一番面白かったな。そういう解釈・認識ができるのだなと。「優良企業」でなぜ過労死・過労自殺が? 「ブラック・アンド・ホワイト企業」としての日本企業 (シリーズ・現代経済学) [ 野村 正實 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 人文・地歴…

団塊の世代と戦後史(後編)

前回のエントリーで、〈団塊の世代〉が戦後の日本社会に与えたインパクトを考えたいという話をしていました。今回はその続きです。 あまりまとまっていないところはあるのですけれど。 kynari.hatenablog.com 専業主婦の時代 就業人口 失業保険 保育所 義務…

団塊の世代と戦後史(前編)

少々長くなりそうなので、前後編に分割することにします。 〈団塊の世代〉の存在が、日本の戦後史に与えて来たインパクトを考えたいという試論です。 次の時代を迎える前に ベビーブームとは 出生数の動向 乳児死亡 なぜ出生数は減少したか 手にした果実 「…

大沼保昭『国際法』

生涯の最後に新書を書き上げるってどんな気持ちなのだろう。 国際法 (ちくま新書 1372) [ 大沼 保昭 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 文庫・新書 > 新書 > その他ショップ: 楽天ブックス価格: 1,188円 ちくま新書から出ている本書を手に取ったのは偶然み…

京大生協とラノベ・コミック

俺ガイルの最新巻が2位になってる。

宇野常寛『母性のディストピア』

非常に読み応えある本だった。それはすごく。 なんだかんだ中断を挟みつつ、数頁ずつチビチビと読むという読み方をしたので、この1冊に3か月ほど向かい合ったことになるのか。 いろんなことを考えた一方で、いざ感想を書こうと思うと、どう書いていいかわか…

浜田寿美男『虚偽自白を読み解く』

興味深い。「自白」というものがどのように作られていくかを、その心理に迫りながら活写している。 冤罪事件が生まれることが不幸にして起こりうることを知ってはいる気でいたが、これはもっと認識を改めるべきレベルかもしれない。

與那覇潤『知性は死なない』

まずは現実を認識するところから始まるのだろう。 知性は死んだんだ。敗北し続けてきたのだ。

『若おかみは小学生!』

www.waka-okami.jp とくに語らなくてよいかなと思っていたけれど、一言だけ。

ノーベル賞とオプジーボ

純粋にノーベル賞を祝いたいだけの人は、以下の文章を読まないでください。

寺西重郎『日本型資本主義』

ウン十年前ならもっと読まれる本になったかもね。良し悪しの評価とは別に。

本田由紀編『文系大学教育は仕事の役に立つのか』

これは正直、期待とすれ違った。もっと内容確認してから買えと言われるだけかもしれないけれども、文系学部不要論の反論としてこれは十分なのだろうか。

現代は、「死」よりも「生」の苦しみの時代ではなかろうか

キミスイ批判ではない。むしろキミスイを見る前に考えていたこと。 経緯というか、昨日のエントリーの補足説明。こういう考えを声高に述べようという気は別にないし、誰かに論争を挑みたいわけでもない。 『君の膵臓をたべたい』(アニメ) - ぽんの日記

『君の膵臓をたべたい』(アニメ)

kimisui-anime.com 見に行ってきちゃったよ。ああ、泣いたよ、もう。

村山由佳『風は西から』

もし私が独りで死んだら、どれくらいの期間気づかれずにおれるだろうか。部屋の中とか、森や山で死体が見つからないように死ねれば、あるいは……。夏休みの期間でバイトも事前に辞めておくなどすればなおのことだ。