ぽんの日記

京都に住む大学院生です。研究とは関係ないことも気ままに書いていきます

奨学金と多様な人材

 前回のエントリーで奨学金の話をしました。

kynari.hatenablog.com

 ところで、JASSO(旧日本育英会)の奨学金には、教員や研究職と就職すれば返済が免除される制度がかつてありました。2004年に日本育英会からJASSOに組織が変わった時に廃止されてしまいましたが……

 

こういう大学の学費や奨学金問題については、人文社会科学系の学者がもっと声を上げるべきだと思います。

 

自然科学だとわりと話を聞くような気がします。最近はノーベル賞受賞者が基礎研究の重要さを訴えるのが恒例みたいになっているような。奨学金などの形で、若い研究者を支援する仕組みをつくろうとか。

www.huffingtonpost.jp

www.asahi.com

文系学問だと自然科学系より研究費はかからないでしょうが、それでも学生にしてみれば経済的支援が重要なのは変わりません。大学院生・ポスドク向けアンケート調査をちょっと見た記憶がありますが、博士課程進学の際のもっとも大きな悩みは経済問題だったと思います。

 

経済的問題で進路が制約されるということは、その職に就く人たちの社会階層に偏りが生じるということです。大袈裟に言ってしまえば、カネ持ちしか研究者になれないということです。

研究者層が一部の階層に偏ってしまうことが良いことだとは思いません。

社会政策とか福祉とか、そういった分野に携わる学者の研究は、国の政策立案に関係してくるはずです。ジェンダー、出身地などに大きな偏りが存在すれば、労働政策、社会保障、地域政策などの議論が歪んだものになる懸念は強くなるでしょう。

 

「優秀な人材」を、というだけでなく「多様な人材」を、ということが大事なはずです。