ぽんの日記

京都に住む大学院生です。研究とは関係ないことも気ままに書いていきます。twitter:のゆたの(@noyutano) https://twitter.com/noyutano

『屍人荘の殺人』感想(ネタバレなし)

話題になっているミステリ小説、『屍人荘の殺人』を読んでみた。

なるほど、面白い。ネタバレせずに面白さを伝えるのは難しいが、一言で表すなら「人外の面白さ」って言いたい。

 

本格ミステリと言われたら違和感を持つ人もいるかもしれない。でも、ある意味それこそが、度肝を抜く、常識破りの作品の証でもある。

あるいはこれまでのミステリに喧嘩を売るようか感さえある。作者がミステリを読んできて感じてきた違和感を打破しようという意図があるように思える。それはこれまでのミステリ小説をレビューしたうえで、自分はその上を行くと素知らぬ顔で宣言された気分だ。

 

単に謎解きのみに主眼があるわけではなくて、しっかりと人間ドラマの要素を含んでいるのが心憎い。登場人物の名前が覚えやすいように語呂合わせになっていて、人間味はおざなりな描写になっているかと最初は思ったが、物語のラストはその予想を良い意味で裏切ってくれた。その意味でも意表を突かれた本だった。

 

自分は普段ミステリを読まないが、それでも凄く楽しめた。読んでみて損はない1冊だと思う。

 

屍人荘の殺人

屍人荘の殺人