労働基準監督年報の最新版(2016年)がアップされました。
年度末(3月末)に前年度のものを公表することが続いているようなので、2年前の気がしますが、2016年版が最新年となります。
ただ、行政運営方針は年度ごとに策定されますが、付属の統計表は暦年集計だと思われますので、少々ややこしいですね。
折角なので、前年の監督年報とどう変わったのか比較してみました。
第2節「労働条件対策の推進」の部分では「働きすぎ防止のための取り組み強化」が「長時間労働是正のための取り組み強化」となりました。内容としては新たに始まった施策が加わっています。
一方で「4 学生アルバイト~」は独立した項目ではなくなってしまいました。この部分はブラックバイト問題などを受けたものだと思われ、2014年の年報には記載がありませんでしたが、2015年版になって記載されました。しかし2016年版は「3 若者の~」の部分と一緒になり、記述の分量的にも短くなっています。
そのほか2015年版では「労働時間対策」が第5節に設けられていましたが、2016年版では削除されています。同様の内容を第2節の部分に整理したのだと思われます。
大きな変化はこの辺りでしょうか。