少し前に買ったけれど、読まないままになっていた本。
映画化されたとのことで、そろそろ読まねばと思って読む。
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- 価格: 680円
岩手から上京して東大法学部を卒業し、大手銀行に入るも、出世コースからは外れ子会社に出向。仕事を生きがいとしていた人物が、定年退職の後の人生をどう過ごすかという話。
「定年小説」というような触れ込みは聞いていたし、なんとなくこんな内容なんだろうなと想像はしていたのだが、思いのほか夢中になって読めた。定年後の話ではあるけれど、仕事小説として全然楽しめる。
エリートのウジウジ感というのか。一人称語りの小説なのだが、主人公の心理描写がいい。世間的には成功者でも、小物感じゃないがこんなやついそうだなと思わせる感じ。
まだ就職もしてない学生が、「定年小説」を共感して読んでしまうのはどうかという気もするけれど。