ぽんの日記

京都に住む大学院生です。twitter:のゆたの(@noyutano) https://twitter.com/noyutano

雑感

送り仮名が同じでまぎらわしい漢字

漢字は複数の読み方を持っているものが多い。送り仮名は読み分けの便宜になるけれど、なかには同じ送り仮名になる動詞、形容詞もある。その場合は文脈で読み分けることになるのだろうが。

京アニ事件の鎮魂なのか?:藤本タツキ『ルックバック』

『ルックバック』という読切マンガが話題となっているようだ。 ルックバック - 藤本タツキ | 少年ジャンプ+ 私が気になったのは、この作品を京アニ事件あるいはその鎮魂と結びつける人が多いことだ。以下、その違和感を書き留めておきたい。

上野歩『労働Gメンが来る!』のネタ元について

ちょっと語尾を変えればコピペはバレないみたいな、学生レポートの手口を連想してしまった。

上野歩『労働Gメンが来る!』感想

労働基準監督官を取りあげた仕事小説。 // リンク『労働Gメンが来る!』

『アニメーターはどう働いているのか』

著者が以前著した『アニメーターの社会学』の次弾。

『ジョゼと虎と魚たち』

かつての角川映画のキャッチコピー「読んでから見るか、見てから読むか」 になぞらえるなら、今回私は原作小説(角川文庫1987年、初出1984年)、実写映画(2003年)、アニメ(2020年)の順に堪能した。 以下はそれぞれの感想だが、多分にネタバレを含む。 原…

スネ夫だったらエントリーシートをどう書くか

就活のエントリーシートとかって、書くの大変だよね。自己PRとか挫折を乗り越えた経験とか、どうにも苦手だ。 そこで考えたんだ。もしかしたら自分のことだから書きにくいのではないかと。だったら思考実験として、他人のエントリーシートを試しに書いてみた…

学術論文は「~だ」を使ってはいけないのか

査読でこんな指摘を受けた。 「~だ」という表現は学術論文では、あまり使わない。 え、そうなの? 「~だ」って、みんな使わないの?

『イエスタデイをうたって』イベント

去る9月20日、アニメ『イエスタデイをうたって』のイベントに行ってきた。 ミルクホール1日限定オープン!?at AbemaTowers 無事、第一部第二部とも終了しました!お越し頂いた皆さまありがとうございました!#小林親弘 #宮本侑芽 #藤原佳幸 MC #椛嶋麻菜美#…

『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』

観てきた。 violet-evergarden.jp

アニメ『イエスタデイをうたって』 なぜこの空気感が刺さるか

ハマってた。 不安定だが居心地のよい短期均衡解から、長期安定としての複数ナッシュ均衡解の選択過程と、その途上でのハイパーメリトクラシー社会における自己変革について論じたい……ごめん、テキトーに書いた。論じたいのは、本作が舞台とした時代の空気感…

『幸福路のチー』と『冴えカノ』

鑑賞したのは昨年末だったが、そういえば感想を書いてなかったな。 onhappinessroad.net

京アニ特集上映 鑑賞記録

贅沢な時間だった。またとなく楽しませてもらった。途中からは耽溺していたと言っていい。これはその記録である。 ・全体で10万字以上ある。あえて分割はしなかった。継続的に鑑賞し続けられたこと自体に一つ意味があったと思う。連関天則だ。 ・てか、自分…

アニメ『氷菓』とブラック企業

ブラック企業という言葉がアニメ『氷菓』に登場するよ、という小ネタ。 ブラック企業が実際に登場するというわけではなく、セリフとして出てくるわけでもない。「ブラック企業」という文字が映りこんでいる、と言えばいいか。

劇場アニメ『ぼくらの七日間戦争』

観終わった後、カタルシスよりもむしろ闇が強い。病んでるのか。病んでるのは作品ではなく私か。 でもむしろノベライズを買おうかという気にもなったよ。 (ネタバレあり) 7dayswar.jp

「空の高さ」ではなく、「空の青さ」なんだな

「井の中の蛙大海を知らず」に続く言葉。 私は「されど空の高さを知る」で覚えていたのだが、「高さ」ではなく「青さ」と来るのだった。

京アニ 被害のこと

9月25日付の京都新聞朝刊1面に、「京アニ被害回復 課題山積」という記事が載った。 事件直後はあんなに報道が増えたのに、意外とこの手の報道が少なかったように思う。

『BLACK FOX』

なんだろう。言葉にしづらいけど、なんか良かった。 これくらいで楽しむのがいいのかもしれない、ってちょっと思った。「これくらいで」というのは、作品の出来が、ということではなく、映画を観に行くときの気の抜き方として。 project-blackfox.jp 情報な…

消費税は発送日基準じゃなかったのか

消費税が増税されました。 駆け込み消費とかはしなかったんですが、書籍の予約したときの消費税について気になったので。

数字の縦書きの話

某文庫本を読んでいたら「二千十九年」という表記が出てきたので驚いた。なんでこんな表記したんだ? 普通に読みにくい。 縦書きだから漢字表記にしたのだろうが、それなら「二〇一九年」だ。 この人は一九九九年を千九百九十九年と書くのだろうか。書いちゃ…

永遠と自動手記人形

目に潤っときてしまったのは、エンドロールだった。ここは堪(こら)えられなかった。 『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -』公式サイト

京アニ放火事件をめぐる報道

報道を眺めていて気になったことをいくつか書く。個人的感情の部分はできるだけ排す。 表題で「報道」としたが、以下に書くように新聞報道が中心。テレビやウェブメディアを含めてすべて追えているわけではないし、SNSまでいくと良い意味でも悪い意味でも有…

山本寛『薄暮』

観てきた。 京都だと公開が7月12日からだったということで、今の時期になる。雰囲気的にミニシアターとかかなと思っていたので、Tジョイでポスターを見かけたときは少し意外だった。なんにせよ、京都で観られてよかった。 www.hakubo-movie.jp

松沢裕作『生きづらい明治社会』

岩波ジュニア新書だ。ですます調で語り口が柔らかで読みやすい。内容的にはジュニアである必要もない気がする。 生きづらい明治社会 不安と競争の時代 (岩波ジュニア新書) [ 松沢裕作 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 文庫・新書 > 新書 > その他ショップ…

濱口桂一郎『日本の労働法政策』

前著にあたる『労働法政策』が2004年。そこから『日本の労働法政策』まで14年経過しているわけだが、ページ数は520頁から1074頁と倍増しており、単に前著以降の動向を加えただけではないことが、その分厚さからわかる。しかし定価は安くなっている。 日本の…

出版とその時代性

出版の歴史を語るのはとても手に余るが、折角だから「文庫・新書の創刊のことば」を、辿って感じたことを記しておく。 その前に 啓蒙、解放、大衆化 混迷、激動、さまよえる現代人 情報化 児童書 武器、実践としての知 古典、原点回帰 「文庫・新書の創刊の…

文庫・新書の創刊のことば

文庫や新書のシリーズ・レーベルには、巻末に刊行の辞、創刊の言葉が掲載されているものがある。最近、そうした言葉を眺めるのがちょっとした個人的ブームになっている。 雑誌の創刊号マニアだという人もいるし、文庫のあとがきや解説・解題が好きだという人…

フィクションの肥大化

人はどうしてフィクションに夢中になれるのか。たかだか娯楽。下手すりゃ現実逃避。とはいえ考えてみれば宗教だって、ひとつのフィクションだ。神が人を創ったのではなく、人が神を作ったのだから。 近代以前の芸術なんて、だいたい宗教的モチーフが入ってる…

〈虚構〉と〈現実〉の差は、情報量の多寡に過ぎない

タイトルの文に対して、賛同や同意しているわけではない。むしろ私はそうではないと考えてきたように思う。しかし同時に感じるところがあるので、書き記しておきたい。〈虚構〉と〈現実〉の境界が薄らいでいくのは、もう突飛な考えではないのだろう。 〈虚構…

学術書は高いクセに……

私は読書していて、比較的よく誤植を見つけるほうだと思う。 論旨に影響のないレベルの誤植はそれほど気にすべきでないのかもしれないけれど、やはり目についてしまった以上は気になる。あえて間違って表記する芸当家もおられるのかもしれないが、基本的には…