「相談」の外部委託事業【労働基準行政】

労働基準行政に関わる相談業務のうち、外部委託として実施されている事業について、情報開示請求してみました。

2019年度に実施されたものを対象にしています。

全体の概況はざっと以下のとおり。（数字は2019年度の相談件数）

「労働条件相談ほっとライン」の設置・運営事業

日本語65,766件（完了呼数*1）、8か国語1,048件（完了呼数）

労働基準行政関係相談業務に係るコールセンターの設置・運営事業

総着信2,604,861件、OP着信2,317,067件、OP応答2,270,629件数

「労災保険相談ダイヤル」

OP着信40,058件、OP応答38,784件

東電福島第一原発緊急作業従事者に対する健康相談等事業

555件（うち電話239件、対面314件、文書2件）

東電福島第一原発における健康管理の体制整備事業

245件（うち労働衛生担当者等103件、廃炉等作業員142件）

平成31年度働く人のメンタルヘルスポータルサイト「こころの耳」事業

メール相談7,563件（受信件数）*2、メール応答数7,413件

電話相談6,460件（着信件数54,094件）

「ストレスチェック実施プログラムコールセンター」関係受付件数4,605件（総呼数8,877件）

「こころの耳SNS相談」*3アクセス数679件、相談件数664件、ユニークユーザ426人

複数の仕事を行う労働者の健康管理に関する相談事業*4

電話相談13件、メール相談4件

職場における受動喫煙防止対策に係る相談支援・周知啓発業務

累計相談件数3,427件、電子メールによる相談156件*5

ラベル・SDS活用促進事業

1,390件

労災保険追加給付に係るコールセンターの設置・運営事業*6

着信件数41,636件、応答件数35,185件

労働保険の年度更新に係るコールセンター業務委託事業*7

入電数7,754件、受電数83,693件

東京開業ワンストップセンターにおける労働保険に関する手続支援等業務に係る窓口業務委託事業

137件（日本人から）、26件（外国人から）

労働保険料等口座振替に係るコールセンター業務一式委託事業

総入電数3,942件数、受電数3,341件

労災レセプトのオンライン化に向けた普及促進事業（平成31年度）*8

入電数2,392件

労災関係の事業が多いですね。

ちなみに行政事業レビューシートによれば、「労働条件相談ほっとライン」やコールセンターの設置・運営事業は、根拠法令が労働者災害補償保険法第29条第1項第3号、労働保険の保険料の徴収等に関する法律第10条第1項とされています。

事業費が労働保険特別会計から出ています。

厚生労働省平成３１年度行政事業レビューシート（事業番号0440）

厚生労働省平成３１年度行政事業レビューシート（事業番号0446）

労働者災害補償保険法第29条第1項第3号

〔社会復帰促進等事業〕

第二十九条　政府は、この保険の適用事業に係る労働者及びその遺族について、社会復帰促進等事業として、次の事業を行うことができる。

・・・

三　業務災害の防止に関する活動に対する援助、健康診断に関する施設の設置及び運営その他労働者の安全及び衛生の確保、保険給付の適切な実施の確保並びに賃金の支払の確保を図るために必要な事業

労働者災害補償保険法施行規則