去る9月20日、アニメ『イエスタデイをうたって』のイベントに行ってきた。
ミルクホール1日限定オープン!?at AbemaTowers 無事、第一部第二部とも終了しました!お越し頂いた皆さまありがとうございました!#小林親弘 #宮本侑芽 #藤原佳幸
— アニメ『イエスタデイをうたって』公式 (@anime_yesterday) 2020年9月20日
MC #椛嶋麻菜美#イエスタデイをうたって
👇21日は、#ABEMA で全話一挙放送!詳しくは👇 https://t.co/bOGROHIemx pic.twitter.com/GVMPkiQpVf
東京開催だったし、行くかどうかギリギリまで迷ってたのだが、今年一ハマったアニメだし、やっぱ行こうと思って参加してきた。
このためだけに東京行くのもどうかと思ったので、ついでに東京都立図書館にも行ってきた。
イエスタデイのイベントは1時間ほどだったし、イベント物販もなかったから、滞在した時間や使った金額でいえばむしろ図書館のために東京に行ったのではという錯覚さえしかけるが、いやいやメインイベントはイエスタデイのほうだから。
というか、チケット代をとるとか、物販するとか、ないわけ? 振り込めない詐欺かよ。
私は声優目当てでイベントに行こうとはほとんど思わないし、今回も作品として好きなんだよね、『イエスタデイをうたって』が。
そんなふうに考えてたんだけど、まあ、薄っぺらい見栄だったのかもしれない。
宮本侑芽さんが登場してその挨拶の声を聴いた瞬間、「この声を生で聴けるだけで、今日参加してよかった」って思った。マジでそう感じた。
自覚した。この声が好きだ。
声が好きだという気持ちって、どう表現したらいいんだろうね。描写の仕方がわからない。声の質というのか、声色といえばいいのか、それのこれが良いんだよって説明したいんだけど、それってどんな形容表現すればいいんだ? 声に狂おしいほど魅力があるんだけども、「声」という実体のないものの特徴って、人に説明することができないよな。まさか周波数がどうのって言うわけにもいかんし。てか、周波数なんて言われたら余計なに言ってるかわかんねーよ。
言葉で声の特徴を説明することって不可能じゃね? 「~の声色を持つ声優は誰でしょう」なんてクイズ成り立たないよな。
これがもし顔の特徴を説明するのだったらさ、目とか鼻とかパーツに分けて説明するとかもできるわけで。それを基にして犯人の似顔絵書いたりあるわけでしょ? でも声ってそれできないよね。それともボカロ、ボイスロイドを調声する人たちは、そういう語彙を持ちあわせてるんだろうか。
わかんなくなってきたので話を戻すけど、とにかくハル役の宮本侑芽さんの声がすごく良いわけだ。もし私が小説やマンガを書いて、それを原作にアニメ化が実現したなら、ヒロインの声をぜひやってほしいって思うくらいに気に入っている。書きながら『バクマン。』じゃねーかって感じてしまったけど、『バクマン。』じゃねーよ。実現するまで直接会わないとかそんな殊勝な心掛けまでしようとは思わんわ。
でも、そうか。『バクマン。』の主人公の気持ちがちょっと分かった気がする。私は今まで「この声」ってのがなかったけど、今回イベント行って声聞いて、心を鷲掴みにされた気がする。
待て。
いま納得しかけたけど、「理想のヒロインの声」とはちょっと違う。「理想のヒロイン」は別にいる気がする。考えてみれば、ハルが私にとって最高のヒロインかというと、そうとも言い切れない。仮にもし私がラノベなり脚本なりを書いて「これが私の理想のヒロインだ」みたいなのを表したとしても、そのヒロイン像は宮本侑芽さんの声のイメージとは異なってるような、そんな風に思う。
そうか、ハル役としての声が良いんだ。あの声であればなんでもいいわけじゃない。実際、宮本侑芽さんのほかの役でいえば『SSSS.GRIDMAN』とか『フラグタイム』も観たけど、たしかに声好きだけど、ハルほどじゃないんだよな。
自分の脳の中での、ハルの声と宮本侑芽さんの声のフィット感が堪らない。きっとそういうことなんだろう。
だからなんだろう。声優のおっかけとか、そういうことまでしようという気はなくて。ラジオとか聞きだしたらそれはそれで楽しんでしまうんだろうけど、ああ、でも踏みだしたら一気に沼にハマってしまいそうな気はする。けどハルのあの声が自分の中でお気に入りなんだ。
イベントの話に戻ろう。
生アテレコの企画があった。第3話Bパート。約束すっぽかしのあとでハルとリクオが偶然遭遇するシーン。
「約束くらい守れよな」と叫ぶところで鳥肌立ってしまった。アニメを観ていたときより迫力あって聴こえるのは、現場を目の前にしてるからなのだろうかね。
思わず吹き出して笑いそうになってしまったんだけど。アニメで観てたときも、初見のときは普通に観てたけど、2度、3度観るうちに、笑えるシーンになってしまっている。そこに小林さんの生の声が乗っかったものだから一入だ。本人は至って真剣に真面目に絞り出した声なのだろうに、傍からきくとものすごく気の抜けたような声。その演技が抜群というか絶妙。カッコいいセリフではないから小林さんには失礼かもしれないが、最高だった。
イベントのおわりに、abemaショッピングでグッズが販売されるとのお知らせがあった。
正直いうと「遅っ」と感じた。そういうのって、アニメ放送中とか終わった直後とかにタイムリーにするものじゃないのか。最終回終わったあとロスを引きずってる視聴者をそのままグッズに誘導するとかしろよ。
最終回後1か月以上経ってから感想記事を投稿した私がいえるギリではないか。
せっかく作中にカメラが出てくるアニメなのだから、フォトブックみたいな形にしてグッズ売ったらいいのに。リクオが撮ったジャケット写真とかあったじゃん、ああいうの作ってくれれば。