ぽんの日記

京都に住む大学院生です。twitter:のゆたの(@noyutano) https://twitter.com/noyutano

2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧

清水潔『殺人犯はそこにいる』感想

清水潔さんの著書『殺人犯はそこにいる』を拝読しました。 殺人犯はそこにいる 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件 (新潮文庫) [ 清水潔 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 文庫・新書 > 文庫 > その他ショップ: 楽天ブックス価格: 810円 清水氏のことは…

平成の間に変わった家計負担

税金や社会保険料などをまとめて「非消費支出」と呼びます。普通の消費支出と違って家計で自由にやりくりができません。 この非消費支出がどういう風に変わってるのだろうかというのがちょっと気になって、ちょっと調べると「全国消費実態調査」で把握ができ…

過労死対策の特別チーム?

こんな報道がありました。 headlines.yahoo.co.jp 厚生労働省は2018年度から、違法な長時間労働の監督や労働法制の啓発などを行う「特別チーム」を全国のすべての労働基準監督署に新設する。政府は今国会で、時間外労働の罰則付き上限規制を柱とする働き…

監督官数の推移 補遺

以前のエントリーで書き残したことを書く。 kynari.hatenablog.com 定員外職員の定員化 労働基準行政職員の定員推移を見た際に、1950年代初頭に大きな定員削減が行われていることを見た。その後60年代の頭にかけて再び定員が増えるが、現場の人員自体がこの…

税務職員の推移

税務署の職員数は分からないかと思っていたら、税務大学校研究部編『税務署の創設と税務行政の100年』に表が掲載してあった。それ以降は国税庁事務年報に記載されている。とりあえずグラフ化してみた。 注)昭和23年度以前は、局(税務管理局、税務監察局およ…

労働基準監督官数の推移

前回のエントリーで監督官の範囲について整理(?)をした。 kynari.hatenablog.com 今回は、実際に監督官の数が歴史的にどのように推移してきたのかを見ていきたい。ただ前回の投稿から窺えるように、細かい範囲分けをするのは骨が折れる(というより、データ…

『屍人荘の殺人』感想(ネタバレなし)

話題になっているミステリ小説、『屍人荘の殺人』を読んでみた。 なるほど、面白い。ネタバレせずに面白さを伝えるのは難しいが、一言で表すなら「人外の面白さ」って言いたい。 本格ミステリと言われたら違和感を持つ人もいるかもしれない。でも、ある意味…

労働基準監督官の人数を巡る混乱

労働基準監督官は何人いるのか 労働基準監督制度について調べていると、ほぼ必ずと言ってよいほど、監督官の人手不足の話が出てくる。国際的に見て、あるいは全国の事業場数と比べて、監督官の数が足りていないという。 では、どれくらい人が足りていないの…

大浜啓吉『「法の支配」とはなにか』

表題の本は2016年に出た本なので、少し前のものになりますが、読みごたえあるものでした。副題が「行政法入門」となっているので、平易な解説書かなと思って手に取ったのですが、予想を超える充実っぷり。鉄の斧を探していたら金の斧が見つかったくらいの喜…