ぽんの日記

京都に住む大学院生です。twitter:のゆたの(@noyutano) https://twitter.com/noyutano

2018-01-01から1年間の記事一覧

なぜ実時間ではなく所定労働時間なのか

前から少し気になっていて、でも調べないでいたことなんですが、このまま忘年してしまう前に、ブログに書き留めておきます。 社会保険や年休って、なんで実労働時間ではなく所定労働時間を基準にしているんだろうという話です。

京大生協とラノベ・コミック

俺ガイルの最新巻が2位になってる。

神林龍「自営業はなぜ衰退したのか」

神林龍[2017]『正規の世界・非正規の世界』慶應義塾大学出版会のなかの、とくに第8章「自営業はなぜ衰退したのか」についてです。 前回に引き続いての記事となります。 kynari.hatenablog.com

神林龍「非正規の世界」

神林龍[2017]『正規の世界・非正規の世界』慶應義塾大学出版会の第4章「非正規の世界」について書きます。 本章での「無期非正社員」の描かれ方が気になったからです。 「無期」の用法 非正社員は無期雇用が多い? 雇用契約期間への関心

常用労働者の定義

常用労働者(常雇)、あるいは臨時雇、日雇をどうカテゴライズするかという定義の問題。 近年、統計の定義変更が行われたのでそれを確認する意味も込めてですが、古い定義も含めて見ておきます。 2種類の定義 労働力調査 事業所調査(毎勤、賃金センサス、経…

技能実習生の死亡事故

外国人技能実習生が3年で69人死亡していたというニュースがありました。 外国人実習生、3年で69人死亡 6人は自殺 法務省資料で判明(毎日新聞) - Yahoo!ニュース これに関しては、当ブログでも1か月くらい前に触れています。 技能実習生の失踪・労働災害 - …

宇野常寛『母性のディストピア』

非常に読み応えある本だった。それはすごく。 なんだかんだ中断を挟みつつ、数頁ずつチビチビと読むという読み方をしたので、この1冊に3か月ほど向かい合ったことになるのか。 いろんなことを考えた一方で、いざ感想を書こうと思うと、どう書いていいかわか…

技能実習制度の理念

新たな在留資格をめぐる入管法改正に絡んで、にわかに外国人実習制度にも注目が集まっている感がある。 この制度については、当ブログでもすでに少し取り上げたことがある。 技能実習の監督指導状況 - ぽんの日記 技能実習生の失踪・労働災害 - ぽんの日記 …

労災保険の適用拡大

労災保険は労働者を一人でも雇用する事業所であれば適用されます*1。 とはいえ、現在のように労災保険が全面適用されるようになったのは70年代の話で、かつては非工業的業種や零細事業は、加入義務はありませんでした。 全面適用へ 適用状況 出所についての…

業務上疾病と死亡

国が出すデータというものも、まず疑ってかからないいけないというのがデフォルトの心理状態になっている今日この頃。必ずしもウソをついている、偽装だ、ということではないんですが、この数字どこからどうやって出してるんだろういうのが少なくないという…

技能実習生の失踪・労働災害

技能実習生の失踪者が急増したことが話題となっているようなので、少し確認ということで。

「平均的な者」

田中重人先生の論文の中で、本ブログについて言及していただきました。 https://t.co/oYd3w1IxN4@noyutano @otsujikanako @mu0283 言及しておりますので、ご確認くださいますでしょうか。 — TANAKA Sigeto (@twremcat) November 1, 2018

労災保険加入率(都道府県別)

昨日の記事で業種別に労災保険の加入率を推計するという作業を試みました。 せっかくですので、それを都道府県別にも見てみました。 kynari.hatenablog.com

労基法の適用事業場・労働者数と労災保険の加入率

法律上だれが労働者になって、だれがそうでないか、みたいな話はとりあえず措いておきます。 単純に数の話です。適用事業場数と適用労働者数がどれだけか、と。

一斉監督、あるいは調査的監督など

労働基準監督機関(以下「監督機関」)による監督指導は定期監督と申告監督に大別できます。労働者からの申告に対応する形でなされる申告監督と違って、定期監督は監督機関の側が年次計画を立ててそれを実施します。 その際の監督計画は、大枠は厚生労働本省…

11月は○○月間

今さらも今さらですが、10月は「年次有給休暇取得促進期間」です。ワーク・ライフ・バランスということで雇用環境・均等局が主管になってるんですね。2014年から10月をそのように定めているようです。 www.mhlw.go.jp なんというか監督行政関係だと、この手…

労働省 整理削減・再編等年表

記述はとくに断り書きをしていない場合は、全労働省労働組合『全労働運動史』第1巻(1981)および第2巻(1999)の記述に基づく。 閣議決定や方針については、その後必ずしもその通り実施されてはいない。 間違い・抜け等があればご教示お願いします。 監督署…

浜田寿美男『虚偽自白を読み解く』

興味深い。「自白」というものがどのように作られていくかを、その心理に迫りながら活写している。 冤罪事件が生まれることが不幸にして起こりうることを知ってはいる気でいたが、これはもっと認識を改めるべきレベルかもしれない。

與那覇潤『知性は死なない』

まずは現実を認識するところから始まるのだろう。 知性は死んだんだ。敗北し続けてきたのだ。

『若おかみは小学生!』

www.waka-okami.jp とくに語らなくてよいかなと思っていたけれど、一言だけ。

ノーベル賞とオプジーボ

純粋にノーベル賞を祝いたいだけの人は、以下の文章を読まないでください。

寺西重郎『日本型資本主義』

ウン十年前ならもっと読まれる本になったかもね。良し悪しの評価とは別に。

本田由紀編『文系大学教育は仕事の役に立つのか』

これは正直、期待とすれ違った。もっと内容確認してから買えと言われるだけかもしれないけれども、文系学部不要論の反論としてこれは十分なのだろうか。

監督官の数 再論

労働基準監督官は一体何人いるのか。 単純な問いかと思われたはずですが、具体的に資料に当たっていくと意外とスッキリした答えは出ません。当ブログでもこれまで人数にについて取り上げたことがありますが、それを整理する意味でも改めて書き記しておきたい…

労災なのに労災補償を受けていない人の数

以前、労災保険の給付件数と労働者死傷病報告の件数を比較してみようと考えたことがありました。「労災隠し」(死傷病報告未提出)ではないけれど、労災保険は使わせてもらえてないケースの数、ということになるのでしょうか。 ただ、割と面倒くさそうだった…

統計調査業務

なにやら最近、国の統計の正確さに疑問を投げかけられることが増えた気がする。 それと関連してというわけではないが、労働行政の現場の職員たちが書いた手記を一部引用する。

現代は、「死」よりも「生」の苦しみの時代ではなかろうか

キミスイ批判ではない。むしろキミスイを見る前に考えていたこと。 経緯というか、昨日のエントリーの補足説明。こういう考えを声高に述べようという気は別にないし、誰かに論争を挑みたいわけでもない。 『君の膵臓をたべたい』(アニメ) - ぽんの日記

『君の膵臓をたべたい』(アニメ)

kimisui-anime.com 見に行ってきちゃったよ。ああ、泣いたよ、もう。

村山由佳『風は西から』

もし私が独りで死んだら、どれくらいの期間気づかれずにおれるだろうか。部屋の中とか、森や山で死体が見つからないように死ねれば、あるいは……。夏休みの期間でバイトも事前に辞めておくなどすればなおのことだ。

常見陽平『僕たちはガンダムのジムである』

この本の最大の難所は、著者が常見陽平であることだ。