ぽんの日記

京都に住む大学院生です。twitter:のゆたの(@noyutano) https://twitter.com/noyutano

2019-01-01から1年間の記事一覧

アニメ『氷菓』とブラック企業

ブラック企業という言葉がアニメ『氷菓』に登場するよ、という小ネタ。 ブラック企業が実際に登場するというわけではなく、セリフとして出てくるわけでもない。「ブラック企業」という文字が映りこんでいる、と言えばいいか。

劇場アニメ『ぼくらの七日間戦争』

観終わった後、カタルシスよりもむしろ闇が強い。病んでるのか。病んでるのは作品ではなく私か。 でもむしろノベライズを買おうかという気にもなったよ。 (ネタバレあり) 7dayswar.jp

業務上過失と労働安全衛生法

前回の記事で、人身事故に至るような事案では、警察は労働安全衛生法ではなく、業務上過失致死傷の容疑で捜査をすることが多いと書きました。 その続きです。 kynari.hatenablog.com

警察による労基法の取り締まり

これまでこのブログでは、労働基準監督機関の動向のデータを紹介することが多かったところです。しかし労働基準法や労働安全衛生法の取り締まりを行い、違反した企業を送検するというのは、労働基準監督官の仕事に限りません。 そういうわけで今回は警察と監…

起訴率

このブログではこれまで何度か、労働基準監督行政による送検のグラフを載せたことがあります。 送検処分は監督行政における最終手段だとも言えますが、残念ながら起訴率は低迷しています。とくに労働安全衛生法と比べると、労働基準法の不起訴は非常に多くな…

労災保険の請求期間

「労働者災害補償保険事業年報」(以下「労災保険年報」とする)に発生年度別の保険給付支払状況という表が載っている。 以前にも若干当ブログで取り上げたが、改めて検討する。ただ、決して謎が明らかになったとかではない。

「空の高さ」ではなく、「空の青さ」なんだな

「井の中の蛙大海を知らず」に続く言葉。 私は「されど空の高さを知る」で覚えていたのだが、「高さ」ではなく「青さ」と来るのだった。

京アニ 被害のこと

9月25日付の京都新聞朝刊1面に、「京アニ被害回復 課題山積」という記事が載った。 事件直後はあんなに報道が増えたのに、意外とこの手の報道が少なかったように思う。

『BLACK FOX』

なんだろう。言葉にしづらいけど、なんか良かった。 これくらいで楽しむのがいいのかもしれない、ってちょっと思った。「これくらいで」というのは、作品の出来が、ということではなく、映画を観に行くときの気の抜き方として。 project-blackfox.jp 情報な…

消費税は発送日基準じゃなかったのか

消費税が増税されました。 駆け込み消費とかはしなかったんですが、書籍の予約したときの消費税について気になったので。

石綿マップ

グーグルマップを使って、アスベストの労災認定等事業場をプロットしてみる。

数字の縦書きの話

某文庫本を読んでいたら「二千十九年」という表記が出てきたので驚いた。なんでこんな表記したんだ? 普通に読みにくい。 縦書きだから漢字表記にしたのだろうが、それなら「二〇一九年」だ。 この人は一九九九年を千九百九十九年と書くのだろうか。書いちゃ…

都道府県別の労働災害発生率

タイトルそのままですが、都道府県別に労働災害の発生率がどの程度違うかを簡単に見てみました。 使用したのは死傷災害発生件数(休業4日以上)と労災保険新規受給者数です。これらについては以前に書いた下の記事を参照してください。 業務上疾病と死亡 - …

地域別の集計

労働時間関係の政府統計について、地域別の集計状況メモ

永遠と自動手記人形

目に潤っときてしまったのは、エンドロールだった。ここは堪(こら)えられなかった。 『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -』公式サイト

大企業の非正社員

内容的には以前書いた記事と関係する部分です。 大企業ほど非正規が多い? - ぽんの日記 正社員が減ったわけではないけれど…… - ぽんの日記 本当はもう少し調べてから、まとめてから書くべきかとも思ったのですが、このブログ自体覚え書きの意味も兼ねていた…

京アニ放火事件をめぐる報道

報道を眺めていて気になったことをいくつか書く。個人的感情の部分はできるだけ排す。 表題で「報道」としたが、以下に書くように新聞報道が中心。テレビやウェブメディアを含めてすべて追えているわけではないし、SNSまでいくと良い意味でも悪い意味でも有…

放火殺人 労災保険 第三者求償

もう少しかかる。その話はしない。 労災保険の話でもしておく。

山本寛『薄暮』

観てきた。 京都だと公開が7月12日からだったということで、今の時期になる。雰囲気的にミニシアターとかかなと思っていたので、Tジョイでポスターを見かけたときは少し意外だった。なんにせよ、京都で観られてよかった。 www.hakubo-movie.jp

監督官の人数と『労働基準監督年報』

最新版の『労働基準監督年報』がいまだ公開されていません。 ここで言っている最新版とは、平成29年版のことです。厚労省のページだと、執筆時現在、平成28年版までしか載っていません。 www.mhlw.go.jp もちろん、現在がすでに令和の世になっていることは私…

松沢裕作『生きづらい明治社会』

岩波ジュニア新書だ。ですます調で語り口が柔らかで読みやすい。内容的にはジュニアである必要もない気がする。 生きづらい明治社会 不安と競争の時代 (岩波ジュニア新書) [ 松沢裕作 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 文庫・新書 > 新書 > その他ショップ…

濱口桂一郎『日本の労働法政策』

前著にあたる『労働法政策』が2004年。そこから『日本の労働法政策』まで14年経過しているわけだが、ページ数は520頁から1074頁と倍増しており、単に前著以降の動向を加えただけではないことが、その分厚さからわかる。しかし定価は安くなっている。 日本の…

申告権

以前、労基署への申告について取り上げたときは、「申告権」の話はしませんでした。申告権まで取り上げると、記事がかなり長くなってしまうと思ったからでした。*1 kynari.hatenablog.com *1:ウソ。ホントは書くのが面倒くさかった

男は「育児時間」を取ることができない

なぜだか知らないが、男性労働者は「育児時間」を取得することができない。男は育児をしない、というのは時代錯誤な考え方だと思うけれども、改正されないまま残っているということか。 ここでいう「育児時間」とは、労働基準法第67条のことだ。1歳未満の子…

出版とその時代性

出版の歴史を語るのはとても手に余るが、折角だから「文庫・新書の創刊のことば」を、辿って感じたことを記しておく。 その前に 啓蒙、解放、大衆化 混迷、激動、さまよえる現代人 情報化 児童書 武器、実践としての知 古典、原点回帰 「文庫・新書の創刊の…

文庫・新書の創刊のことば

文庫や新書のシリーズ・レーベルには、巻末に刊行の辞、創刊の言葉が掲載されているものがある。最近、そうした言葉を眺めるのがちょっとした個人的ブームになっている。 雑誌の創刊号マニアだという人もいるし、文庫のあとがきや解説・解題が好きだという人…

労働者の声は労基署に届いているか

職場で法令違反があっても、それに対して声を上げる人はごく一部に過ぎません。そう思うと同時に、声を上げたとしても、それが必ずしも届くべきところには届いていないのでは、という疑念も強く抱いています。 労働トラブルの相談先は労基署に限りませんし、…

フィクションの肥大化

人はどうしてフィクションに夢中になれるのか。たかだか娯楽。下手すりゃ現実逃避。とはいえ考えてみれば宗教だって、ひとつのフィクションだ。神が人を創ったのではなく、人が神を作ったのだから。 近代以前の芸術なんて、だいたい宗教的モチーフが入ってる…

〈虚構〉と〈現実〉の差は、情報量の多寡に過ぎない

タイトルの文に対して、賛同や同意しているわけではない。むしろ私はそうではないと考えてきたように思う。しかし同時に感じるところがあるので、書き記しておきたい。〈虚構〉と〈現実〉の境界が薄らいでいくのは、もう突飛な考えではないのだろう。 〈虚構…

学術書は高いクセに……

私は読書していて、比較的よく誤植を見つけるほうだと思う。 論旨に影響のないレベルの誤植はそれほど気にすべきでないのかもしれないけれど、やはり目についてしまった以上は気になる。あえて間違って表記する芸当家もおられるのかもしれないが、基本的には…