ぽんの日記

京都に住む大学院生です。twitter:のゆたの(@noyutano) https://twitter.com/noyutano

雑感

もし安倍総理の国会答弁が入試問題だったら

阪大、京大の入試の出題ミスが相次いでニュースとなりました。 www3.nhk.or.jp 入試と言えば、センター試験ではムーミンの舞台を巡って、ちょっとした騒動になってましたね。 ムーミンの舞台、入試センター「設問に支障なし」:朝日新聞デジタル 入試は進路…

清水潔『殺人犯はそこにいる』感想

清水潔さんの著書『殺人犯はそこにいる』を拝読しました。 殺人犯はそこにいる 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件 (新潮文庫) [ 清水潔 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 文庫・新書 > 文庫 > その他ショップ: 楽天ブックス価格: 810円 清水氏のことは…

『屍人荘の殺人』感想(ネタバレなし)

話題になっているミステリ小説、『屍人荘の殺人』を読んでみた。 なるほど、面白い。ネタバレせずに面白さを伝えるのは難しいが、一言で表すなら「人外の面白さ」って言いたい。 本格ミステリと言われたら違和感を持つ人もいるかもしれない。でも、ある意味…

大浜啓吉『「法の支配」とはなにか』

表題の本は2016年に出た本なので、少し前のものになりますが、読みごたえあるものでした。副題が「行政法入門」となっているので、平易な解説書かなと思って手に取ったのですが、予想を超える充実っぷり。鉄の斧を探していたら金の斧が見つかったくらいの喜…

CLANNADは人生というか、宗教だなと思った話。

テレビアニメ「CLANNAD」の一挙放送がニコ生でありました。ニコ生一挙は初だそうですね。かくいう自分も初めて視聴しました。 live.nicovideo.jp live.nicovideo.jp 「CLANNADは人生」という文句も誕生するのも頷けるくらい。単なる学園ハーレムものの域を遥…

ニコニコがサーバー強化できないのは、イベントのせい?

11月28日にドワンゴの新サービス発表会が大炎上しました。 よく分からない新サービスの一方で、ユーザーが求めている速度や画質という基本性能の改善がおざなりになっていたためでした。 それを受けて、12月12日には意見交換会が開催。アンケートフォームや…

NHKはなぜ井山7冠の特集をしてくれないのか

囲碁の井山裕太棋聖が今年の名人戦でタイトルを奪取し、2度目のなる7冠を達成。2度の7冠というのは将棋界含め前例のない快挙です。(将棋は8大タイトルになってしまったけど) ・・・・・・で、これは勝手に期待してただけですけど、こんな偉業を成し遂げたのだか…

『アニメーターの社会学』

松永伸太朗『アニメーターの社会学』三重大学出版会を読了しました。 アニメーターの待遇が悪いことは色々報じられたりしていますし、実際離職率も高いようですが、それでもアニメーターを続ける人がいるのも事実。 では、そうした人たちはなぜ低い賃金を受…

残業税の可能性

小前亮『残業税』 残業税 (光文社文庫) 作者: 小前亮 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2017/02/09 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 違法なはずなのになくならないサービス残業。それを撲滅させるためのひとつのアイデアが「残業税」=時間外労働…

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』

『 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の先行上映会を拝見。 うむ。期待以上だった。 原作が京都アニメーション大賞を受賞したとのことで、あらかじめ読んでいたんだけど。 どんなアニメになるんだろうくらいの気持ちだったのに、京アニはどこに向かうんだ…

『バッタを倒しにアフリカへ』

前野 ウルド 浩太郎『バッタを倒しにアフリカへ』光文社新書 を読みました。 いや、非常に面白かった。いまどきファーブルに憧れて昆虫学者になるような人が本当にいるんだな、というのも驚き。 もちろん、夢や憧れだけで研究者になれるわけではなく、困難を…

沢村凛『ディーセント・ワーク・ガーディアン』

労働基準監督官を題材としたフィクションと言えば、ダンダリンが真っ先に思い浮かぶかもしれませんが、こちらも労働基準監督官を主人公とする小説です。 ディーセント・ワーク・ガーディアン (双葉文庫) 作者: 沢村凛 出版社/メーカー: 双葉社 発売日: 2014/…

アニメ聖地88を人口順に並べてみた

ただ思いついたからやってみただけです。 聖地巡礼がコンテンツツーリズムとして注目されてるけど、じゃあその舞台となっている街は、どれくらいの規模なんだろうかと。 shadan.animetourism88.com 本当はアニメの時代設定とかに合わせるべきなんだろうけど…

打ち上げ花火、アニメから見て、実写を見て、ノベライズを読む

どのルートを選択するか 公開中の映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』を見てきた。 この作品は、ループもの、あるいはマルチエンディングとして楽しめる。もちろん、それは登場人物たちがどういうルートを選ぶかという物語なのだが、それは…

「Long Long Love Song」制作日誌、時々入院

麻枝准×熊木杏里「Long Long Love Song」 初回盤を買うと麻枝さんの制作日誌がついてきます。 前半は闘病日記さながら。 助かる確率2割と言われながら奇跡的に助かる。人工心臓を外す9時間以上にわたる手術も経験し、入院中の体力の低下の様子なんかも綴って…

『文庫解説ワンダーランド』

斉藤美奈子『文庫解説ワンダーランド』(岩波新書)を読了。 文庫解説ワンダーランド (岩波新書) 作者: 斎藤美奈子 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2017/01/21 メディア: 新書 この商品を含むブログ (7件) を見る なかなか面白く読めた。ほとんど全編に…

『言の葉の庭』と『君の名は。』に見る進路問題

※以下、ネタバレを含みます。記述は小説版を参考にしており、とくに『言の葉の庭』はアニメ版と小説版で大きく差異があります(アニメで描かれていない部分が小説版では書かれています)。 前回、学費の話をしたので、そのついでのついでです。 kynari.haten…

不登校と登校拒否

岡田麿里さんの『学校へ行けなかった私が「あの花」「ここさけ」を書くまで』を読みました。 学校へ行けなかった私が「あの花」「ここさけ」を書くまで (文春e-book) 作者: 岡田麿里 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2017/04/12 メディア: Kindle版 この…

人工知能と直感  囲碁AIと将棋ソフト

NHKスペシャルで人工知能 天使か悪魔か という特集がやっていました。 それで、ある人とその感想を話していたんですけれど、その人いわく「AIは答えを出してくれるけれど、その理由を教えてくれない」というところがどうしても理解できないということだった…

深夜対局問題

藤井4段の深夜対局は問題ないのか、ということに関して前に書きましたが(こちら) ネットを見てたら、こんな指摘も見つけました。 公式戦の記録係が不足する問題へのコメントとその後の状況について: 田丸昇公式ブログ と金 横歩き なるほど。対局者だけで…

棋譜に著作権がないのなら……

朝日杯の藤井4段の棋譜を無断配信したユーザーに対して、朝日新聞が抗議したという記事 www.itmedia.co.jp 知的財産権の入門的な新書をいくつか読んだことはあるが、棋譜についての解説は書かれていた覚えがない。 ただ、著作権で保護されるのには、創作性…

藤井4段の深夜対局に思うこと

藤井4段の連勝記録が注目されている。たしか『ヒカルの碁』の塔矢アキラがデビュー26連勝だったから、すでに28連勝というのは、マンガ超えの強さだ。 一方で、先日の順位戦では、夜遅くまで続く対局に心配の声が上がった。 www.asahi.com 15日の順位戦は、夜…