ぽんの日記

京都に住む大学院生です。twitter:のゆたの(@noyutano) https://twitter.com/noyutano

一人暮らしをしてみて、予想と違っていた点

私が一人暮らしを始めたのは大学に進学したときだ。

一人暮らしについては期待と不安の双方があったし、今でもメリット・デメリットについては時々考える。一人暮らしの経験がない人であれば、初めての一人暮らしで生活が大きく変わるのは間違いない。

どう生活が変わるかは人によりけりだろう。ここでは私の経験、とくに予想と違っていたことを書く。

 

家事スキルは上昇しない

一人暮らしであれば当然、家事は自分がやらねばなるまい。私は自炊もできる限りする予定でいた。・・・・・・となれば自然と家事スキルも上がっていくのだろうと思っていた。

 

もちろん、それは完全には間違いではない。しかし明らかに楽観的な考えだ。

一人暮らしをしても家事の能力なんて大して上がらないと最近は感じるようになった。上がるとすれば、家事を手抜きするテクニックである。

 

自分一人が住んでいるだけなのだから、要は自分が満足できる水準であれば良い。ちょっとぐらい部屋が散らかってようと、自分が許容できるのなら問題ない。料理も同じ。毎日は疲れるから作り置きができるメニューをもっぱら考える。同じ味が続くと飽きるから、味付けだけ変えたりする。もちろんできるだけ手間を掛けたくないから小手先の工夫だ。調味料を加えたり、半熟卵を乗っけたり、パスタと混ぜ合わせたり。

ちなみに半熟卵はレンジで40秒チンするだけだ。パスタは、前日のおかずの残り(野菜炒めなど)にケチャップとポン酢を加えてごく簡単なソース(?)を作る。それでおいしいのかと言うかもしれないが、かける手間に見合った味だと納得できれば良い。

 

自由な時間が増えたはずなのに拘束感を感じる

一人暮らしの最もよいところは自由に時間が使えることだと思う。学生であれば就寝・起床の時間はかなり自由にコントロールできる。家でなにしてても家族から文句を言われることもない。

 

しかし自由にできる時間が増えた分、なにかの都合に自分の予定を合わせることがすごく拘束的に感じられる。

卑近な例だとスーパーの特売とか。

買物なんてもちろん好きな時に行けば良いのだが、しかし同じ商品を割高な値段で買いたいとは思わない。ところがチラシを見れば曜日ごとに特売の品が違うし、タイムセールなんてのもある。一遍に済ませられれば楽なのに、2日に分けて買い物に行ったりする。

なまじ学生だと、ある程度融通が利いてしまうから困る。日中の時間がすべて埋まっていれば諦めがつくが、そうではないために時間を都合する。ATMとか再配達とか、時間指定のあるものを授業の合間などにこなそうとしたり。

 

あとテレビとか、最近だとライブ配信とかをリアルタイムに視聴したいとき。

なぜかそのスケジュールに合わせて1日の予定を組もうとしてしまう。家に一人だと、家族同士でチャンネル争いをする必要も無いし、夕飯や風呂入る時間は自由に決められる。すると不思議なことに、暇な時間にテレビを見るというより、テレビに合わせて自分の生活リズムを変えているような気分になってくる。

 

専業主婦は自由に時間を使えるのだと思っていたのだけれど、案外そうではないのかもしれない。

 

小さなトラブルにイライラする

自分はあまり怒りっぽくない性格だと思っていたが、これは大いに環境が影響するのだと感じた。

なにか困ったことやトラブルが生じたとき、はけ口がすぐ近くにいると精神的に楽だ。一人暮らしだと気軽に愚痴を言う相手がそばに居ない。

 

これは単に不満をこぼす先がいるかどうかという話で、トラブルが解決するかどうかとかは関係ない。

テレビとか洗濯機とかの家電の調子が悪くなったとき。食器を落として割ったとき。帰宅途中に雨に降られたとき。

もし家に誰かいればその事態を伝えられる。問題が解決しなくても、とりあえず悩みを共有できる。だからそんなにイライラしない。

 

ところがこれが一人暮らしだとそうはいかない。今時分ならSNS等で呟けば良いのかもしれないが、そうでなければ不満を自分の中に蓄積させるほかない。一人暮らしをする前なら何でもなかったことにイライラするようになった自分に気づく。

 

ストレスを解消する別の方法を作っておいたほうが良いかもしれない。家族に愚痴をこぼすことがその方法だった人は。