ぽんの日記

京都に住む大学院生です。twitter:のゆたの(@noyutano) https://twitter.com/noyutano

試験問題から見る労働問題(労働法編)

労働基準監督官試験の出題傾向を見ていくと、時代ごとのトピックの変遷がざっくり掴めるのではないかという、ちょっとした試みです。

ここでは多肢選択式ではなく記述式の問題を見ていくことにします。

監督官試験の記述問題は「労働法」と「労働事情」に分けられますが、今回は「労働法」を見ていきます。監督官試験はA(法文系)、B(理工系)に区分されていますが、B監については手が回っていないので、ここで取り上げるのはA監のみです。

 

  • 2012年以降
  • 2002~2011年
  • 1998~2001年
  • 1978~1997年
  • 1977年以前

 

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就業規則変更命令

労働行政が就業規則の指導に力を入れだすのは80年代ごろからと思われます。

1982年2月8日の日経産業新聞に「労働省中小零細企業が多い第3次産業向け労務管理マニュアルやモデル就業規則作成。」と題された記事があります。

労働省は五十七年度から三カ年計画で、第三次産業でも中小零細企業が多い業種の労務管理マニュアルやモデル就業規則を作成する。サービス経済化が進み、第三次産業の雇用は増える一方だが、経営基盤が弱く労働者の就業形態や就業時間などが多様であることから組織的な労務管理も進めにくい。そこで、業種別にきめ細かな労務管理マニュアルやモデル就業規則を作り、中小企業経営者に役立ててもらうのがねらい。

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