学費、奨学金の記事を続けて書きました。
そのついでに、ざっくりとしたアイデアをメモしておこうと思います。
給付型奨学金もそうですが、大学の授業料無償化もにわかに話題となってきました。
当然、財源はどうするのかという議論が巻き起こるわけですが。
大学教育が価値あるものであるなら、出世払いのような形で費用負担するのもアリなんじゃないかと思います。そう思ってたら、すでに以下のような記事がありました。
ちょっと、自分の考えていたものとは違いますね。
「出世払い」として考えていたのは、在学中は授業料が無償。働き始めたあと、収入に応じて返済していくというイメージです。
で、収入に応じてというのは、簡単に言うと累進課税ですね。
大学無償化の恩恵を受けた世代は所得税を上乗せすれば良いということです。上乗せの仕方を累進的にして、低収入であれば上乗せはなしにすれば良いでしょう。
全ての世代の所得税を上げるとなると反発が生まれるでしょうから、無償化の恩恵を受けた人に限定します。たとえば、2020年から無償化が始まったと仮定するなら、その卒業後、2024年以降に働き始めた人が対象となる、といった感じです。
当然、高卒就職者には関係ない話ですので、大卒の人限定です。
つまり、授業料を無償化し、それ以降に就職した人に対して、学歴別に所得税の額を変えるということです。
大学教育に効果があるのなら(払った授業料以上に生涯所得を増やす効果があるのなら)、十分に帳尻が合うはずでしょう。
あくまで税金ですので、JASSOから厳しい取り立てを受けることもなくなりますし、収入が低ければ自動的に「返済猶予」「減額返済」などの措置が取られるということになります。(JASSOの奨学金は、「返済猶予」「減額返済」を適用してもらうには自分で申請する必要があり、その手続きも煩雑です)
最終学歴とその卒業年・就職年だけ分かればそうした税をかけることが可能だと思いますが、実務上どうなんでしょうかね。